事例25 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において,慰謝料総額300万円を認めさせるなど納得のいく離婚が実現できた事案
事案の概要
依頼者 :会社員の40代男性
相手方 :30代女性(以下「相手方」といいます。)
子 :未成年3人
依頼者は,約5年前に相手方と婚姻しました。数か月前から相手方が不倫をしていること,不倫相手の子供を妊娠していることが判明したため,離婚について当事務所にご相談にこられました。
当事務所にご相談に来られる前に,依頼者ご自身で相手方と離婚の話を進めていましたが,相手方が感情的になることが多く,離婚の話が進まなかったこと,不倫相手に対する慰謝料請求の法的問題もあったことから,当事務所に事件処理を依頼されました。
当事務所介入後、解決に至るまで
まず,当事務所担当弁護士が,依頼者との間で綿密な打合せを行い,これまでの結婚生活,夫婦の資産状況,相手方の不倫の時期及び態様など法的に重要となる事実の調査を行い,同時に,相手方の性格や態度,今後の見通しなどについて説明しました。
依頼者にとって満足のいく離婚に向けて段取り行い「弁護士と依頼者の理解を共通にする」ことから事件処理をスタートさせました。
打合せ後,相手方に対しては,離婚と慰謝料等の支払いを求める旨の内容証明郵便を送付しましたが,相手方は当方の要求には直ちに応じなかったため,交渉の場を家庭裁判所の調停に移すことにしました(不倫相手にも慰謝料請求を行っております)。
調停には,担当弁護士が毎期日同席し,離婚の話し合いをする中で,法的主張を展開していきました。問題となった争点は,主に慰謝料の金額及び養育費の金額などでしたが、当事務所担当弁護士の交渉により,最終的に慰謝料の総額は300万円とすることに成功し,養育費についても,当方の主張を裁判所に認めてもらうなどして依頼者の納得のいく金額で調停が成立しました。
また,離婚の問題に附随して,婚姻中に誕生した不倫相手の子供についても,嫡出否認の手続をとり,法的に依頼者の子ではないことを確定させることができました。
解決のポイント
*時に感情的な話合いとなってしまいがちな離婚協議において,弁護士に依頼したことで,相手方が比較的誠実に対応するようになり,結果的に早期の離婚が成立したこと
*弁護士に依頼することで難しく感じる手続の見通しがわかるようになり,離婚に附随する法律問題(今回の事案では嫡出否認など)も一挙に解決することができたこと
- 事例31 不貞行為、財産分与、未払い婚姻費用等を理由に、相手方弁護士から約600万円の請求を受けた案件について、請求額を約400万円減少させて解決した事例
- 事例30 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 事例29 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 事例28 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、争点を当初から明確化することで、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 事例27 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 事例26 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 事例25 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において,慰謝料総額300万円を認めさせるなど納得のいく離婚が実現できた事案
- 事例24 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 事例23 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し、700万円の支払いを受けた事例
- 事例22 離婚にあたり、不動産持分を移転する代わりに1100万円を支払うよう夫から要求されていた妻が、弁護士介入後、不動産持分に加え、夫から約250万円に相当する財産分与を受け、養育費についても算定表より3万円増額することに成功した事例