事例30 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
事案の概要
依頼者は男性(40代)です。既婚者である知人の女性(40代)と再会したことから、不貞関係になってしまいました。不貞関係は約1年間継続しました。
最終的に、相手方の配偶者に不貞が発覚してしまい、不貞行為の慰謝料を請求される訴訟を提起されたため、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
なお、不貞相手は訴えられていません。
解決に至るまで
不貞行為は認めざるを得ない事案でしたので、問題となったのは損害額です。
相手方は、不貞行為により現在は不貞相手とは別居しており離婚予定であること、不貞行為により精神的に不安定になり精神科に通院していることなどを理由に、高額の慰謝料を請求してきました。
しかし、不貞相手の住所を確認したところ、確かに、いったんは別の住所地に転居していましたが、訴訟当時は、相手方の住所地の隣の部屋に居住していることが発覚しました。
そのため、形式的には別居していますが、実質的には同居している状況と評価すべきであり、離婚はおろか別居すらしていないと主張しました。
そのほかにも、不貞行為の時点で夫婦関係が不和になっていたこと、不貞行為と通院の因果関係がないことなど、慰謝料が減額され得る事情を主張・立証し、早期解決を望む依頼者の意向にも配慮して、最終的に請求額の5分の1の金額を支払う内容で和解が成立しました。
解決のポイント
事実関係を適切に調査し、丁寧に主張立証を行ったことにより、請求額を大幅に減額する内容で和解が成立したこと
- 事例31 不貞行為、財産分与、未払い婚姻費用等を理由に、相手方弁護士から約600万円の請求を受けた案件について、請求額を約400万円減少させて解決した事例
- 事例30 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 事例29 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 事例28 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、争点を当初から明確化することで、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 事例27 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 事例26 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 事例25 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において,慰謝料総額300万円を認めさせるなど納得のいく離婚が実現できた事案
- 事例24 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 事例23 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し、700万円の支払いを受けた事例
- 事例22 離婚にあたり、不動産持分を移転する代わりに1100万円を支払うよう夫から要求されていた妻が、弁護士介入後、不動産持分に加え、夫から約250万円に相当する財産分与を受け、養育費についても算定表より3万円増額することに成功した事例