事例13 相互に有責事由のない状況で申し立てられた離婚調停において、200万円の和解金を獲得してスピード解決した事例
事案
家族状況
相談者:20代女性(以下相談者)
夫 :30代男性(以下夫)
相談時の状況
相談者は、約3年前に夫と結婚しましたが、婚姻後、夫とのすれ違いが生じ、夫と話し合いの末、別居するに至りました。
別居後、夫と離婚についての話し合いをしましたが、離婚するか否かや離婚の条件について、夫の言動が二転三転したため、離婚協議は進まないままでした。
その後、夫が離婚調停を申し立てたため、相談者は第一回目の調停期日に出席しました。
しかし、調停期日では、夫からこれまであった金銭的給付の提案が一切なされなかった上、相談者は自分の考えをうまく
調停委員に対して伝えることができず、今後の調停の進行に不安を感じたことから、当事務所に訪れました。
解決に至るまで
当事務所は、相談者の話を伺い、現在の状況と相談者の希望を法律的に整理し、相談者と今後の方向性について
綿密に打ち合わせを行いました。
相談者としては、離婚をすること自体についてはやむを得ないと考えていましたが、専業主婦であったため、
経済的に大きな不安を抱えていました。なお、夫婦としての共同生活期間が短かったため、財産分与の対象となる
資産はほとんどない状態でした。
その後行われた第二回目の調停期日には、当事務所の弁護士が相談者に同行し、裁判所に対して、本件は
「離婚事由のない事案である」こと、「専業主婦である相談者が何等の金銭的給付もなく離婚することにより
相談者が被る経済的不利益が極めて大きいものである」こと等を主張しました。
その結果、第二回目の期日において、相談者と夫は離婚するとともに、夫が相談者に対して200万円を
一括して支払うという内容での調停が成立しました。
解決のポイント
・調停期日に弁護士が同行し主張を整理することにより、相談者も納得の内容で、早期の和解が実現しました。
- 事例31 不貞行為、財産分与、未払い婚姻費用等を理由に、相手方弁護士から約600万円の請求を受けた案件について、請求額を約400万円減少させて解決した事例
- 事例30 不貞行為の慰謝料として高額の請求をされた事案において、支払額を請求額の5分の1に抑えて和解した事例
- 事例29 婚約の成立を証明する直接的な証拠がない案件について、婚約を破棄したことに対する損害賠償として、交渉で100万円を回収した事例
- 事例28 6年以上にわたり離婚問題を抱えていた40代夫婦について、早期に離婚訴訟を提起し、争点を当初から明確化することで、速やかに穏当な内容で離婚を成立させることができた事案
- 事例27 離婚にあたり、夫に900万以上の財産分与の支払いを合意させた事例
- 事例26 妻からの高額な婚姻費用および財産分与請求を減額ないし0円とすることに成功したいわゆるモラハラが問題となった事例
- 事例25 不貞により婚姻中に第三者の子を出産した妻との離婚問題において,慰謝料総額300万円を認めさせるなど納得のいく離婚が実現できた事案
- 事例24 離婚訴訟において、相手方から有責配偶者の主張をされたものの、最終的に離婚を成立させた事例
- 事例23 婚姻生活中に不貞を行った妻が、離婚後、元夫に対し、財産分与を請求し、700万円の支払いを受けた事例
- 事例22 離婚にあたり、不動産持分を移転する代わりに1100万円を支払うよう夫から要求されていた妻が、弁護士介入後、不動産持分に加え、夫から約250万円に相当する財産分与を受け、養育費についても算定表より3万円増額することに成功した事例